内緒の保健室
『今日…ごめんね』
「…は?何でだよ」
『だってあたし…気持ち悪くなったりして、迷惑かけたし』
「気にしてねぇって」
『ありがとう…』
今日で本当に終わってしまう…
そして明日からあたしは蓮斗とは…接触禁止。
今日だってもうすぐ終わってしまうんだ。
沈む夕日を見ていると、急に寂しくなった。
こらえきれず、涙が出てくる。
「唯………」
蓮斗はあたしの頭に手をのせると、静かに顔を近づけた。
間もなく、頂上だ。