内緒の保健室
鈴村奏太 ★唯side★
――――…
―――…
――…
「はい、お疲れ」
授業が終わり、カバンを持ち、無言で保健室を出た。
『はぁー…』
ため息が、もはやクセになった。
校門に着いた時、ふと、忘れ物をした事を思い出した。
『数学の宿題っ』
頑張って全力で走る。
やっと保健室に着いた頃にはもう汗だくで。
『ふぅっ…っ』
一息吐いてからドアを開けた。
すると………。
『…っえ?…ど、して……』