内緒の保健室


―――ガタッ、ガチャンッ…。
動揺して、弥生ちゃんの部屋のドアを開けてしまったあたし。

「わっ…誰っ…!?」
『あ、や、えっと…弥生ちゃんのいとこの……』

「もしかして…唯ちゃん?」
『うん…』

「あ、もしもし?今いとこ来ちゃったからまた夜電話するよ!…うん。あ、はーい」

もう一度電話を始めたかと思ったら、もう電話を切った弥生ちゃん。

「ごめんねぇ…今、彼と電話しててさぁ。今度デートなんだよね」
『そっ…か』

蓮斗…これはどういうつもり?
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