内緒の保健室
正吾がやっと離れてくれた。
しかし今度は…。
「あんまり俺の、いじめないでくんねぇー?いじめんのは俺で十分だから」
蓮斗があたしを抱き上げる。
『ひゃあ…っ。ちょっと…重いから…おろしてっ』
「うん、知ってる」
はぁああ!?
この男…。
頭…おかしぃっ!!!!!!!
むかつくーっ!!!!!!!!!!!
「いつ蓮のって決まったんだよ」正吾が蓮斗をにらむ。
「ん?…初めからだけど?」
蓮斗が面倒くさそうに言う。
「ふーん。随分と余裕じゃん」
正吾がもっと蓮斗をにらむ。
「…余裕もなにも、お前と対決する予定なんてねーよ」
蓮斗はまた面倒くさそうな目をした。


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