内緒の保健室
「うざっ…」
あたしが聞いても結構うざい蓮斗のセリフに、正吾はもっとムカついたようだ。
『ねぇねぇ、早く降ろしてよっ』未だに降ろしてくれない蓮斗の、背中をパンパン叩く。
「痛いって」
蓮斗にちょっとマンガみたいに怒りマークがついてる。
『当たり前でしょ!もうっ!おーろーしーてー』
よし。今度は、足ジタバタ作戦だっ!!!!!!!
「…暴れないで、すごい重い」
なっ…。
もー!!!!!!!!!
ひどいよっ…。
ちょっと涙目になるあたし。
それをみた蓮斗…。すると…。
「嘘、ごめん。嘘だって…全然重くないから」
そう言ってあたしを降ろした。
『うぅ…っ』
あたしがまるで小さい子供のように、蓮斗は、しゃがんであたしを見上げる。
「ごめんな?」
ドキッ…。


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