内緒の保健室
蓮斗が意地悪く口角をあげた。
「…その顔やばいから」
『へっ!?』
あたし…顔になにかついてる?
あわてて自分の顔を手で触る。
「ちげーよ、バーカ」
はぁああ!?バッ…バカァ!?
まぁね?頭脳明晰のお方にいわれれば、そうかもだけどさ?
決してバカではない気がするもんっ!!!!!!!!!!!…多分…。
「ま、涙とまってよかったし、ほら次の授業、サボるつもりかよ?」
『サボらないっ!!!!!』
「じゃ、また次の休み時間♪」
蓮斗がドアの方へ歩いていく。
…あ。
忘れてた…。
雷樹達の存在…。
みんなは、ただポカーンとしてあたしを見てるだけ。
『………』
やばい…。
この空気…。
「ほらなにしてんだよ?行かねーの?」
蓮斗が振り向く。
振り向く姿が本当にかっこいい…。
って…
あたしは何を考えてるの!?

< 28 / 312 >

この作品をシェア

pagetop