内緒の保健室

―「それって…やっぱ恋じゃん」あたしが今の事を聞きおえると、蘭ちゃんが半面呆れてあたしを見た。
恋ぃ!?
『それにしては早くない?今日初めて会ったのに』
あたしが聞き返すと、蘭ちゃんは少し困った顔をして…
「んーっ?わっかんないっ!!」
逆ギレした。
『ですよね…』
あたしがこくこくとうなずくと、蘭ちゃんが今度はあたしの手を掴んで言った。
「とりあえず恋は恋なのっ!自覚する時は必ずくるわよ?♪」
ふーん…。
まぁ…
今はいっか♪
そんな事を思いながら、窓に目をやった。
いつの間にか夕日は沈み始めていた。
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