内緒の保健室
どこでもいいから逃げようっ!
こんな…恥ずかしい。
『はぁっ…』
つ…疲れて足が動かない…。
走るペースがだんだん遅くなる。
―バシッ。
『えっ…』
「お前っ………マジなんなの?」どうやら、蓮斗に追い付かれたようだ。
『だって…』
「だって、じゃねぇよ。ちょっ…こっちきて」
お互い息を切らしながら…。
あたしは蓮斗に連れていかれるがまま。

―…連れていかれたのは、人が全く通らない狭い場所。
『何っ』
「お前さ…何怒ってんの?」
『なんでもいいのっ!離してよ』可愛いくない声で蓮斗の腕をふりはらう。 
あー…
イケメンにこんな事しちゃっていいのかな?
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