内緒の保健室
―ガラッ…。
保健室のドアが開いて、蓮斗と、その隣で微笑む結城の姿。
『ごめんね、なんか…』
あたしがうつむくと、結城が笑った。
「大丈夫だよ?1人だと危ないでしょ?」
な…なんて優しいお言葉っ!!
『ありがとっ』
そう言ってあたしは、カバンを持って結城のもとへ行った。
「じゃ、俺、バスケ行ってくるから」
蓮斗が荷物を持って言った。
『うん…』

―ガラッ…。
そして蓮斗は保健室を出た。
それに続いて、さっきの男の子達も出ていった。

「じゃー帰る?」
結城があたしを見た。
『うん、でもごめん!1つお願いがあるのっ』
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