今でも君を
「鈍感て?」






本当、訳分からん







「俺が好きなのは…」








好きなのは…?






誰…?








「お前ゃっっ」








………









「嘘…」









「ほんまにっ…嘘つく訳ないやん」










5年間…アタシは想われてたん?








田中はアタシの事好きでいてくれてた中、アタシは…







恋の相談しちゃって…







馬鹿ぁ…








ってか…








夢!?夢だよね!?






アタシは思いっきり自分のほっぺをつねってみた








「痛ぁっ!!!!!」








田中は「そりゃぁ、痛いわな」と言って、爆笑している







「笑わんといてー」






アタシは何だか恥ずかしくなった







すると、田中はつかんでいたアタシの手を自分の方に寄せた。






―――ギュッ





えええええ







「そういうトコがかわいいんよ…」






アタシは顔が真っ赤になっていることが自分でも分かった。






このドキドキが伝わりませんよーに






ただ、祈るだけだった







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