今でも君を
「……田中?」






田中はアタシを離そうとはしない。







シーン……






沈黙…








どないしよ…







ヤバいヤバい









この沈黙を破ったのは意外にも田中の方だった。










「俺と付き合って……下さい…」









…え?









夢や、夢や。









夢なら覚めて…










「田中…」








「何?」








いつにもまして、優しい。








「きっとね、アタシ、田中の事、好きやと思う。」









「え?」









アタシ、何言ってるんだろ?











「ええよ」










「え?」











「付き合っても…」












きっと、田中だったら…










「ほんまかっ!?」








―――パッ










それと同時に田中は離してくれた。










「はぁ」












「俺、ぜってー大事にする!!」










田中の笑顔を見てると何だか安らぐ
< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop