刑事の秘め事【2】


「何だこの騒ぎは。何で静かにしていられないんだあいつらは…。此処が動物園に見える…」


こめかみを抑える凍海は不機嫌を現に暴れる二人を睨みつけている。


…動物園の幻覚が見えている時点で凍海の精神状態も限界か…。


「先輩の心のケアは後輩の仕事だ…うん」


最近捜査室が荒れている。それもこれも……。


―バタンッ

「何だお前らは…。早く席に付け」


金髪碧眼の外人…否、日本人とイギリスのハーフであるこの男が来てからだ。


「出た…エリート……」


ミノは顔を真っ青にして外人男を見上げる。


「どうせ僕はチビですよ…」

「ミノ…大丈夫だ!!!こいつはハーフとか言いながらイギリスしか受け継いでない!!あいつはイギリスだ!!!」


第一日本人要素全くねぇだろこいつ…。


長身に長い手足。金髪碧眼。まさに四字熟語……。


ただ名前が………。


「柊 光(ヒイラギヒカル)」


短い上にしっかり日本人なのだ。完璧すぎる容姿は警察庁の中でも噂になっている。その名も王子様らしい。



何故この王子様が特捜にいるかというと………。


遡る事5日前……。












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