すきって言わせて






首が熱い

歩むの唇があたっていて
首筋を少し舐められた

ぞくっとするその感覚がむずがゆくて
恥ずかしくて、何も言えずに震えていた

それに気づいたのか
歩はゆっくりと顔をあげた



「そんな顔するなよ…」

「歩…」

「とまんなくなるだろ?」

止まらないって…
どういうこと?


今なにしたの…?
なんて聞けなくてそのまま顔を背けてしまう

首に手を当てると
ジンと熱くなってる気がした


「な、なに。いきなり…」

「なにって?教えて欲しいの?」

そう言って軽く笑うのはいつもの歩で…

でも、




「か、からかわないでよ…」

いつも振り回されてばっかりで
歩はなにがしたいのか全然
分からないよ…



「からかうって?誰が?」


すると、
真剣な声が私の耳に入ってきた










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