すきって言わせて




―――――――――――‥‥‥






痣は見えないように制服のシャツで隠したけど
なんか朝から疲れちゃったよ

昨日の歩の言葉がまだ忘れられない



はぁ…


とぼとぼ歩いていると

「華帆!おはようっ!」

「あ、ららちゃん!」

そこには親友のららちゃんがいた



さらさらのショートヘアーで可愛いららちゃん
男の子からよく告白されてて
ふわっとしてるけどしっかり者で、
私の自慢の友達なんだぁ


小さくスキップして私のところまでくると
隣に並んで歩いてくれる


ほんとにららちゃんは可愛いなぁ

「今日はまだ歩くん来てないんだね」

「あ、そういえばそうだね…」


いつもはららちゃんより先に私のところに来て
しつこく付いて来るのに
今日はまだ来てないみたいだ


「ケンカしちゃった?」

「え?してないよ?」

「なんか、めずらしいよね。いつも先に華帆取られるのに…」

不思議そうにしてるららちゃん

確かに言われてみればめずらしいかも…





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