すきって言わせて






「あ、歩くんだ!」

「え…」


校舎の玄関前に歩が立っていた
よく見るとすごく疲れてるのか
息がきれてるみたい…

あれ、走ってきたのかな?

すごい汗…



「歩そんなに急いで来たの?汗すごいよ?」

「華帆…ちょっと来て」

「え、なに?」



歩に手を取られた



「華帆ー、いってらっしゃーい!」






ひらひらと手を振るららちゃんを横切って

そのまま上履きに履き替えもせずに校舎裏まで連れて行かれた








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