すきって言わせて
目の前で茶色ががかった
ふわふわした髪が揺れていた
え…あ、歩?
「か、華帆…なんでここに?」
私より先に扉を開いたのは歩だった
驚いている歩の後ろでは
いつもの生徒会の様子が見えた
どうやら会議は終わったみたいだ
「あの、ね。やっぱり気になって…」
でも会議終わったんだね
それにいつもと変わらない…
少しほっとしていると
橋野先輩の隣に知らない人影が見えた
え、あれって…
「だから、来るなって言ったんだ…」
歩の小さな声が私の耳に響いた