すきって言わせて







「あ…ばれちゃった」

やっちゃったと言いながら
両手で口を押さえる中野先輩


「お前がその名前で呼ぶからだろ…?」


そう指摘しながらも
優しく答える橋野先輩はすごく幸せそうで

まぎれもない本物の笑顔で…




なんだ、私なんて入る隙間もない…

みんなに優しい先輩なんて嘘
この人はたったひとりのために
ここまでできる人なんだ…


美男美女の生徒会長と福会長




それは、当たり前みたいに

私の前で輝いていた…




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