すきって言わせて




ぺろりと舐められて
また体が小さく震えた


「歩…」


やめて…

そう言おうとしたのに言えなくて
でも、歩の気持ちが分からなくて


やめて欲しいのに
やめて欲しくない…



こんな矛盾な気持ちに振り回されていた




そして、そのままじっとその熱に耐えていると
鎖骨に当たっていた柔らかい感触は消えていた


「あ、歩…」


そっと、顔を上げると
切なそうに私を見つめる歩がいた


「そんな顔するなよ…華帆」



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