すきって言わせて



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「長かったよー」

会議は終わっって役員の人は
一斉に帰りだした

いつも長々とあるからほんとに疲れる
書記なんて引き受けるんじゃなかったなぁ…

机の上で突っ伏していると後ろから声がした


「お疲れさま」

「あ!先輩…お疲れ様です!


橋野先輩が優しく声をかけてくれる

やっぱり生徒会入ってよかったかも…
学校でも人気のある先輩に
挨拶されるなんてそれだけで幸せだよ…


「華帆ちゃんが手伝ってくれて助かるよ」

「え!ほんとですか?」

「そんなとこで嘘つかないよ」


そう言って柔らかく笑う先輩

胸の奥がきゅんとする

やっぱり先輩は素敵だなぁ

優しくて言葉ひとつひとつが暖かい



「生徒会は女の子が少ないから尚更嬉しいよ」

「あはは。確かにそうですよね」



それがあって最初は入るか迷ったけど


「でも、先輩が頼りになるから。安心して入れましたよ」

「はは、ほんとかな?…ありがとう」


これはほんとだよ、先輩






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