キスが教えてくれたもの♪

-->>咲の本音





あたしが霧子に近づいたのは……

勿論、好奇心から。




只キャアキャア騒ぐだけの女友達なんて興味ないし。

必要ないし。

この男勝りな性格のせいで、男友達なら結構いるし。

あたしには、そんなアッサリした関係が似合ってるし、気が楽だ。


「若宮、ノート貸して」

「えぇ~ またかよ、昼休み中に写せよ、宿題やんだから」

男だったら、こんな風に、言いたいこともそのまま口にできる。


これが女だったら……

「咲、ノート貸して」

「えっと、良いけど、昼休み中に写せるかな?

あたし宿題そのノートにやってるんだよね。

だから一日は貸せないけどいい?」

「えぇ~ いいじゃない。あたし昼は用事あるし、無理」

「……」

「いいよ、なにさ偉そうに……」

挙句にキレられて、ノートを投げて返されたりさ。



女って、自己中な生き物だかんな。
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