キスが教えてくれたもの♪
「なんか、ずっと、強引に霧子に迫って悪かった。
お前にとっての俺は、突然現れた同級生、に過ぎなかったのにな。
でも……
俺はずっと霧子を見ていたよ。
俺、霧子が好きだ。
見ていた頃よりずっと、こうして傍にいればいる程好きになる」
「山之辺?」
「好きだよ、霧子……」
わたしの返事を待つことなく、顔を上げたわたしに降ってきたのは、山之辺の優しいキス。
好き、の気持ちを伝えるそのキスは、今までのどんなキスより甘く、深く、清らかで。
わたしの脳天に衝撃を走らせた。