キスが教えてくれたもの♪


と、ポケットの携帯が震え出した。

気が付いて携帯を開けば、あいつからのメールだった。


to:霧子

今俺も病院にいる。
おばさんの具合はどうだ?
よかったら、夕飯一緒に食べないか?

正哉


読み終えて、暫し考えた。

一度受信の画面を閉じると、メール着信を知らせるメッセージが現れた。

開けば、咲とあいつからの着信の嵐。
どれも母の具合とわたしを気遣う、優しい内容だった。
< 142 / 237 >

この作品をシェア

pagetop