キスが教えてくれたもの♪


「お母さん、わたし帰るね。また明日来るから」


母の寝顔に語りかけ、病室を後にした。

看護ステーションに立ち寄り挨拶をして、エレベーターに飛び乗った。

こんな時に不謹慎だとは思うけれど、ドキドキした。

わたしの寂しさに寄り添おうとしてくれる存在に。


だからわたしは確かめなくてはならない。


この気持ちが一体何なのかを。

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