キスが教えてくれたもの♪


いや……


あえてわたしは恋を前頭葉で捉えたい。

たとえ、いかに山之辺のキスが、わたしのドーパミン分泌を過剰に促したとしても。

抱きしめられた腕の感触に、鼓動が早まり目が潤んだとしても。

わたしは、一歩引いて、頭でこの感情を理解したいと思った。

衝動に身を任せるなんて、わたしらしくない。

思考による裏付けのない感情なんて、直ぐにまた衝動に流されるだけでしょ。


わたしの胸の鼓動さえ速める、恐るべきホルモンの成せる業に、真っ向から立ち向かってみせるぞぉ~
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