キスが教えてくれたもの♪


開放感と同時に、包み込まれたわたしの胸。

必死に身を捩るも、その手から逃れることなどできない。

山之辺はそのままわたしをベットへと押し倒した。


「霧子……」


わたしの名を呼ぶやつの切ない呻きが、首筋を伝って胸元へと移動する。

ブラウスのボタンを器用に外すその素早さは、達人と言っても過言ではない。

一瞬もわたしに抗う隙を与えまいとするやつの思惑は、今のところ功を奏していると言っていいだろう。


そして……、

山之辺はいともたやすく、わたしの鎧を取り去った。
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