キスが教えてくれたもの♪
『霧子、頭の良さをひけらかしてはいけないよ……』
わたしを戒めた祖母の言葉が頭の片隅を過ぎったけれど、何故か周りに流されない自信がわたしにはあったのだ。
それは、こんなわたしでも受け入れてくれる人がいると知ったから。
わたしを愛し、慕ってくれる人がいると知ったから。
わたしがわたし自身であることに自信が持てた。
だから、わたしはその想いに、持てる能力の全てをもって報いたい。
なんて、カッコ良すぎるか。
能力を隠して送る平凡な人生よりも、全力を尽くして手に入れる無限の未来を求めたいって思った。
それには困難も伴うだろうけれど。
この世に生まれてきたからには、何事も経験しなくちゃ。