キスが教えてくれたもの♪


「う~ん、あったかい」


これは本音。


「だろ? これが俺の愛だ」

「ふ~ん、ん……」


そしてキスの嵐が降ってきた。


わたしはこれを待っていたのかもしれない。


重なる吐息と、やつの柔らかい唇の感触。

絡まる舌に翻弄され、次第に深まる口付けにやつを感じる。


――嗚呼、好きだなぁ~


「霧子、愛してる」

「うん、わたしも」


そう答えるわたしは、いつの間にか山之辺の思う壺だ。
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