キスが教えてくれたもの♪





わたしは、放送機器の電源を落とすと、速やかに廊下へ躍り出た。





こんな地味な放送委員の仕事を、真面目にこなしてるのはわたし一人で。

だから、こういう公私混同も、許されて然るべきだと。

罪悪感を拭い去るため、わたしは自分で自分を納得させた。



職員室は、放送室のすぐ隣り。

わたしは、やつが姿を現すのを今か今かと待ち構えていた。

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