キスが教えてくれたもの♪
∞二度目のキスは涙の味
う~ん、とわたしは考えた。
このシチュエーション、やばくない?
この手を取ったら、その先は、あの日と同じ?
これってデジャブ?
それとも……
兎に角っと……
わたしは後ろに手をつき身体を起こし、スカートについた塵を払った。
子供じゃないんだから、自分で立てる。
そして、そんなわたしの様子をじっと眺めてるあいつに視線を移した。
「な……」
「なんで俺がここにいるのか? って?」
きっとわたしは凄く驚いた顔をしていたと思う。
だって、あたしの顔を見るなり、あいつが顔を綻ばしたから。