キスが教えてくれたもの♪
∞霧子心を整理する




「親友のあたしにまで秘密って、水臭いなぁ」




ちょっと拗ねた咲が、小さく呟いた。

「だ、だから、付き合ってないって!!」



「あれ?

俺、好きだって、言わなかったっけ?

それって、所謂告白ってやつだろ?」



――キャァ~



とわたしは思わず耳を塞いだ。

そんな恥ずかしいこと、よく真顔で言えるよぉ~


「ひぃえぇ~

や、止めてよ、真昼間から恥ずかしい。

ま、何処かですれ違ってるっての間違いなさそうだけど。

こら、山之辺、霧子はあたしの親友なんだ。

粗末に扱ったら、このあたしが許さないぞ!」


同じく顔を赤くした咲が、あいつの肩を軽く小突いてそう言った。




って、咲ってばどこまでわたしの親友気取りなんだろう……
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