【完】ラブ☆パワー全開
「誘ってんか思った」
「ちっ、ちっ、違っ」
「すげぇ否定」
「えっ? 違っ! いや……それも違っ」
何を言ってるのか、
わからないあたしは仁とその光で目が泳ぐ。
だって……それもそのはず。
キラキラ甘く、決してお洒落とは言いにくいネオンの光が輝く。
ここは、ラブホ街。
あたし……最悪過ぎる。
泣きたい気分だよー。
こんなところを通ってるのにも気付かず、仁に見惚れてるだなんて。
しかも高校生をこんな場所へ連れてくるだなんて。
有り得ない!