【完】ラブ☆パワー全開
「あー、そっちか!
年上の余裕がないんだ」
「はい?」
年上の余裕って?
隣を見ると、またさっきの笑い方をしてる。
「綾乃ちゃんって年上なのに、同じ年の女の子と変わらないって感じだね」
何それ?
「彼氏疲れちゃうかもよ~? なーんて」
冗談ぽく言った山北さんの言葉に止まってしまった。
年上の余裕なんているものなの。
あたし……絶対、仁より年下満開だよね?
面倒臭い女だしさ。
だから、最近会ってくれないとか?
いやいや、それは文化祭の準備とバイトだもん。
駄目駄目駄目!
変な妄想、駄目!