【完】ラブ☆パワー全開



溢れそうな涙を笑顔に変えて、仁に笑いかけると
仁も、いつもの優しい笑顔を向けてくれて。



「だから、初めに会った時より……もっと好きかな」



そう仁の顔にキラキラと反射する夜景が綺麗で。

照れ臭そうに笑う仁が、あまりにもかっこよくて。



「……本当に?」



あたしは我慢していた涙が溢れ出そうになって涙声になってしまう。



「うん。妄想しまくりやけどな?」

「もう……」



仁の言葉は魔法みたい。


あたしをいつも笑顔にさせてくれる。


心の中をスッキリさせてくれる。


嫌なあたしを消してくれる。



どうして仁は、あたしなんて好きになってくれたんだろう?
いつも思ってしまうけど。

だけど、あたしを好きだって言ってくれるのは事実で。

こんなに幸せなことはないんだ。




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