【完】ラブ☆パワー全開
お店に入って色々と注文しながら、
店員のお姉さんと仲良く話す。
来た料理を美味しそうに食べて、
また注文しては来たお姉さんと楽しそうにまた話す。
あたしは、それを見ながら飲むのみ。
ね、あたしいらないよね?
絶対居る意味ないと思うんだけど。
「店員さんの接客もいいし、大人数もオッケーだし。
綾乃ちゃんは、どう思う?」
「いいんじゃないですか」
全く興味のないあたしは、
枝豆を食べながら答えた。
「この店さ、ネットでも評判よかったしいいかな。
でも去年の店の方が会社から近いんだよね」
「あぁ、そうだねー」
「後、もう一軒は安さでは1番なんだよね」
「へぇ」
「でも、安いって言ってもこことそんなに変わんないしなぁ」
表情をコロコロ変える姿に、
だんだん笑えてきた。
何でこんなに必死なんだろうって。
「新しいところも新鮮でいいんじゃない?」
クスクス笑うあたしに、
「え? 俺、何か変?」
って必死になって聞いてくる姿も面白い。