【完】ラブ☆パワー全開
重い沈黙に耐えれなくなったあたしは
「あのメールのね?
その……意味をね?
知りたくて、で……その…」
はい。
何が言いたいのかすら、わかりません。
仁の目があまりにも冷たくて。
恐くなったあたしが目を逸らすと
「あのまんまやけど?」
冷たい声が降ってきて、
心臓が止まるかと思った。
あたし。
どっかで
『何してん?』
って、笑ってくれると思ってたのかもしれない。
仁なら優しく笑って、許してくれるって。
いつも通りになれるって。
勘違いしてた……のかな?
もしかして会えないってメールは、
あたしとのことを考える為?
その時間は、
幸せな方へ向かうんじゃなく
別れを意味する方への
時間だったのかもしれない。