【完】ラブ☆パワー全開
「あっ仁! 居たー……って? 何その格好?」
外に出た途端、礼子に腕を掴まれた。
「あっ礼子。ごめん、俺早退やから」
「はぁ? 混んでるんだけどー!」
『悪い!』
って手を挙げ、走り出そうとしたら楠木が出て来た。
「俺が説明しとくから、早く行けば?」
「おぉ、頼んだー」
キョトンと見つめてた礼子に、
楠木が話しかけてた。
バイクを飛ばし、
マンションの下から見上げると部屋の電気は消えてる。
おるよなぁ?
はぁ?
こんな急いでる時に限ってエレベーターが最上階やねん!
仕方なく階段を駆け上がり、
綾さんの部屋まで走った。