【完】ラブ☆パワー全開



そう思い立ち上がり、探しに行こうとしたら、



「じ……ん?」



涙目で、俺の事を見つめてた。



そばに座り直した俺の服を掴み、
泣きそうになってるし。


え、どうしたんや?

病院!?
救急車!?



「そばに……いて?」



すげー甘えた声で、
涙目で言われてドキッとした。


動揺したんが隠されへんくて、噛みまくってもうたし。


また目を閉じた綾さんに……赤くなった顔見られた?


めっちゃ恥ずかしいしっ!


俺の服を力なく掴む手を離し、指を絡めた。

また、ゆっくり開いた瞼。



「あ、また起きた? 大丈夫? 熟睡出来てへんみたいやけど」



小さく頷くのを見て、やっぱり氷枕と思ったけど……

さっきの甘えた綾さん登場。



< 295 / 370 >

この作品をシェア

pagetop