【完】ラブ☆パワー全開
そう思い立ち上がり、探しに行こうとしたら、
「じ……ん?」
涙目で、俺の事を見つめてた。
そばに座り直した俺の服を掴み、
泣きそうになってるし。
え、どうしたんや?
病院!?
救急車!?
「そばに……いて?」
すげー甘えた声で、
涙目で言われてドキッとした。
動揺したんが隠されへんくて、噛みまくってもうたし。
また目を閉じた綾さんに……赤くなった顔見られた?
めっちゃ恥ずかしいしっ!
俺の服を力なく掴む手を離し、指を絡めた。
また、ゆっくり開いた瞼。
「あ、また起きた? 大丈夫? 熟睡出来てへんみたいやけど」
小さく頷くのを見て、やっぱり氷枕と思ったけど……
さっきの甘えた綾さん登場。