【完】ラブ☆パワー全開
あたしの隣で横になる仁は、
プニプニと頬っぺたを人差し指で押し遊んでる。
Hの後だけ、こんな子供ぽい仁が見れるんだ。
本当に別人かと思うくらいに(笑)
「もーぅ、仁~」
本当は嫌じゃないくせに、ちょっと言ってみたり。
だって、この後ね?
仁が……仁が拗ねるのー!
それが可愛くて、いつもやっちゃうあたしの小さな悪戯♪
「だって、綾の頬っぺた好きやねんもん」
ほーら!
可愛いっ!
少し拗ねた顔で、耳元で低く甘い声で囁くんだもんっ!
かっこいい仁も好きだけど、こんな風に甘えた仁も好きっ。
「別に…いいんだけどね?」
ってココで、いつも弱気になっちゃうから駄目なのよね。
だから、いつもココまでしか見れない。
本当は、もう少し甘えた仁を見たいんだけどな。
無理。
我慢の限界。
あたし、甘えられたら弱いタイプだったみたい。
頬っぺたを突付くのを止めてしまった仁は、あたしの髪を触り出した。
長い指に、クルクルと髪を巻きつけながら伸ばす。
枝毛とか見つけられたら嫌だなーなんて思いながら、
それを見てるあたしと仁の視線が絡まった。