【完】ラブ☆パワー全開



「綾が俺のもんだけに、なればえぇのに……」



えっ?

えっ?

えぇぇ!?


今、何て!?


頭の中で何回もリピートされる言葉に、先に理解したのは体だった。

真っ赤になった顔にドキドキとうるさいくらいに鳴り響く心臓。


どうしていいかわからなくて、布団を鼻まで被る。


チラッとあたしの顔を見た、仁の顔も真っ赤で。


それを見てつい笑ってしまった、あたしの上に覆いかぶさり、



「笑うとか失礼やしっ」



って怒ってるけど、顔は優しいよ。


それに真っ赤だしね。



「仁が言ったん……じゃん?」



やっぱり弱気になってしまうあたしに

『どうせ思ってるんは俺だけやけど』

なんてまた拗ねた顔を見せた。


今日は、ラッキーかも♪

仁の拗ねた顔が、また見れちゃった!


でもね?

やっぱりあたしは、甘えられたら弱いんだよ。



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