【完】ラブ☆パワー全開
「良かった♪ じゃあ今日、合コンの予定組んで!」
「は、合コン? 中山君、合コン好きだね」
社内でも有名なくらいの合コン好きな中山君。
少し呆れて言ったら、
力説が始まってしまった。
「何言ってんのっ!
合コンは、出会いだぜ?
てかさ。
最近ハズレばっかで大ブーイングなのよ。
お前なら美人だしっ!
頼むよー」
目の前で、
手を合わせ必死な姿。
んな、合コンで頭まで下げなくても……ねぇ?
「褒めても何も出ないよ?」
「お世辞じゃないって。
お前の場合、性格がなぁー」
「結構ズバッとイタイとこ、突いてくるのも変わらないね」
別れ話をした時も
『お前、本当に付き合ったら違うのな。
勝手に思い込んで、勝手に想像されて不安になられたって、俺どうする事も出来ねーよ』
付き合うと何も言えなくなる。
ちゃんと言った上で、
それでもいいよ。
って言ってくれたから付き合ったんだったっけな。
だから、仁の事も恐いんだ。
中山君の時みたいになるんじゃないかって思ってしまって。