【完】ラブ☆パワー全開



ホッとした反面、
今度は違う悩み。


じゃあ、どうすれば?


そーっと仁のバイト先を
覗きながら考えるあたしは


ストーカーか!


何となく恥ずかしくて、
今までバイト先に来た事なんてなかったんだよね。

凝視するも、
遠過ぎてよくわからない。

少しずつ近くに寄り、
だんだん見えてくる店内は


……こ、混んでる。


バレンタインデーってのもあり、
カップルが多いけど。


何で?


やたら女の子同士のお客さんも多い。

今日はバレンタインなのにな。


そんな、あたしの疑問は隠れて店内を見るあたしの横を通り過ぎた女の子達の話で答えが出た。



「混んでるぽくない?」

「今日ほとんどの店員さん、バイトって言ってたもんね」

「うん。あーでも、あたしのチョコ受け取ってくれるかなぁ?」

「頑張って渡さなきゃね!」



そう話しながら入って行ったのは、目の前のカフェ。

仁のバイト先。



もしかして女の子同士のお客さんは、店員さん狙い!?

ま、まじっすか。



< 74 / 370 >

この作品をシェア

pagetop