こんな私を愛してくれますか?
第1章

ある日の出来事


<友華>

風が気持ちい。
ここは海の近くなのかな?潮のにおいがするような気がする。

「友華!!!」
(・・・はっ!!)
「拓斗君?・・・なんで私、こんなところにいるんだろ?」
そう、さっき海と思っていた場所は、屋上だった。
「・・・。」
(何で拓斗君はしゃべらないんだろ?)
私は気になった。
「ねぇ、拓斗君!」
「・・・何?」
返事はしてくれるのにこっちを見ない。
「さっきからおかしいよ?」
いつもと違う。・・・様子がおかしい。

すると拓斗君は、ようやく私の目を見て話してくれた。
「友華、お前・・・病気なんだろ?」
(っつ!!・・・何で拓斗君が知ってるの!?)
「拓斗君、誰から聞いたの??」
私はいつもより低い声で拓斗君に聞いた。
「だ、誰って・・・お前の母さんだよ。」
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