こんな私を愛してくれますか?
そう言っておじさんは笑って見せた。
だから俺も安心して少し笑って見せた。
そして俺は横に寝ている友華に話しかけた。
「なぁ友華、お前は俺のことが嫌いか??」
返事なんか返ってこないと分かっていても俺は友華に話しかけた。
「友華が俺のことを嫌っていても俺はお前の側にこれからもいるからな!わかってんのか?」
そう話しかけると友華の目から一筋の涙が流れた。
「・・・友華?」
(今、友華の目から涙が出たよな?)
俺はおばさんにそのことを報告した。

「拓斗君、それは友華がとても喜んでいたことなのよ。だから、ありがとう!これからも友華と仲良くしてね!」
「はい!もちろんです!これからもよろしくお願いします!!」
(そう、俺はこの先友華と一緒に人生を送って行くんだ!・・・友華が嫌がるまで・・・)
俺はそう思いながら友華の頭をなでた。


――――――。


10分経過して友華の両親が立ち上がった。
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