BU・KA・TU
入部
 4月、入学式。

「やったぁ~!!!晴菜と同じクラス~!!!」

「ホントだぁ~、ヤッタネ!美緒!」

「うん!これからもよろしくね、晴菜!」

 中学からの親友、晴菜と同じ高校、同じクラス。今から不安だった、高校生活が楽しみになってきた。
 でも・・・。これからが、私をおとしめることになるとは、思わなかった私だった。

  
  親友、晴菜と、一緒に教室に入った。
  
 キーンコーンカーンコーン・・・

 チャイムがなって、担任らしき先生が入ってきた。

「俺は、1-5の担任の島原吾郎だ!これから1年間よろしく!」

担任の先生は、見た目からして、たまにおもしろいこと言ってくれる、優しい先生っぽい。
 
 入学式が終わって、すぐに帰った。
帰り道、晴菜と部活の話になった。

「晴菜ぁ、部活どうする???」

「あたしは~、やっぱバスケかな☆」

「中学ん時もそうだったもんね☆」

「うん☆美緒はどうすんの???」

「あたしも、中学ん時と一緒で卓球部にする!」

「おっ、そっかぁ~、あ、でも卓球部って、女子と男子別れてないみたいだよ・・・しかも、1年、男子1里入るって聞いたけど女子いんの???」

「えっ!?そなの???まぁ、女子、2~3人はいるでしょ!」

と、帰りは、部活の話で持ちきりだった。

 アタシは、家にかえっても、大・大・大好きな卓球のことで頭の中はいっぱいだった。




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