約束【短編】
一体いつからだろう。
結婚したばかりの頃は、
ずっと私を見ていてくれた。
話す時は目を合わせてくれた。
そうでなくても
彼は、常に私を視界に入れてくれていた
だから、私の表情の変化にも
気づいてくれた。
体調が悪いのも見破ってくれた。
暗い顔してたら「どうしたの」
と声を掛けてくれた。
・・・それなのに
彼の目はいつから私を移さなくなったん
だろう。
気が付いたら、
こんな風になってた
別に、いつまでも新婚さんでいたい
わけじゃないけど
でも
「実羽」
最後に呼ばれたのはいつだっけ
最後に触れてくれたのは
最後に心配してくれたのは
最後に笑ってくれたのはいつだったかな?
「(思いだせない・・・)」
駄目だ、
彼の笑顔が
手のぬくもりが
どんな声色で私を呼ぶのか
何もかも思いだせない。
結婚したばかりの頃は、
ずっと私を見ていてくれた。
話す時は目を合わせてくれた。
そうでなくても
彼は、常に私を視界に入れてくれていた
だから、私の表情の変化にも
気づいてくれた。
体調が悪いのも見破ってくれた。
暗い顔してたら「どうしたの」
と声を掛けてくれた。
・・・それなのに
彼の目はいつから私を移さなくなったん
だろう。
気が付いたら、
こんな風になってた
別に、いつまでも新婚さんでいたい
わけじゃないけど
でも
「実羽」
最後に呼ばれたのはいつだっけ
最後に触れてくれたのは
最後に心配してくれたのは
最後に笑ってくれたのはいつだったかな?
「(思いだせない・・・)」
駄目だ、
彼の笑顔が
手のぬくもりが
どんな声色で私を呼ぶのか
何もかも思いだせない。