約束【短編】

自分たちは色褪せたりしない、と

根拠もないのに信じていた

相変わらずにいられると思ってた


何年後も何十年後も、
こうして2人並んで笑いあってる

そう思ってた

でも10年たった今は、
ここに来たのは私だけ


隣に拓哉はいない

・・・無理もないか

だってあの時、拓哉はこう言った

『まぁ、僕がその時まで憶えてたらね』
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