約束【短編】

そしてまた涙が溢れた

どうすれば良かったんだろう

どうすれば色褪せずにいられたん
だろう


今更模索したって分かるはずない


もう拓哉は来ない

帰ろうよ


頭の中で誰かがそう言ってる
でも私はその場から動かない

・・・いや、動けなかった

拓哉が来ないなんて、そんなの
分かってる

でももう少しだけあの約束を信じたい
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