HINEKURE～ヤマトノオロチの巻～

優輝が
「ヤマトノオロチは元は翔龍一人だ。」
霞が
「どういうこと??」
一寸法師こと真も
「そんなこと私も知らないぞ。」
優輝が
「他の七人は翔龍の感情の一部だった。殺意、愛情、哀願、などのな。」
侫歌が
「そう言うわけ。だから私達は元の体の主人には逆らえない。」
優輝が黒い刀を肩にかけて、
「逆らえない??そんなのクソくらえだね。逆らえるから逆らうじゃ～おもしろくないだろう。逆らえないから逆らおうとするのが楽しいじゃ～ねか。」
侫歌が唖然とする。
「だいたいなんだよ。翔龍を止めてだ～。嫌だね。めんどくせ～し。自分でやれ!!ホレ。」
黒い刀を離して、ポケットから取り出した物を侫歌に投げる。
侫歌が手を開くとそこには、龍のエンブレムがついたネックレスあった。侫歌がニコッと笑って、そのネックレスをつける。界龍が
「裏切るのか??」
と言うと、
「うん。ごめんね。でも、貴方たちは間違っているから止めたいの。私が。」
〈グサリ〉
と鈍い音が響く。時が止まったみたいにみんなの動きが止まる。
侫歌の胸から刀が飛び出ていた。その刀が抜ける。
侫歌が倒れる。後ろから刀を刺したヤツの姿が現れる。