HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~
朝の修行が終ると、おじいちゃんが先に稽古場を出る。
僕は稽古場でドサリと横になり、大きく大きく息を吐いた。
(僕兄貴と生まれて来る順番間違ったかもしれないな~。)
腕を額にのせる。
〈ピキン。〉
結界が反応した。
僕の家の敷地の回りには鬼の侵入を防ぐため、人間が入ってきた時に感知する結界がはってある。
稽古場に元気な声が響く。
「おっはよう。優輝君!!」
体の上半身だけ起して、声の主を見る。
「毎朝何しに来るだよ??霞(カスミ)。うぜぇ~。」
「何よ!!そんな言い方ないじゃない??だいたいこの稽古場に来るのは、あんたのおじいちゃんが『優輝に武術を教えてくれないかの~??』って頼まれたから。」
「それ小学校に入る前に言われた事だし。」
「だって、アンタまだ私よりも弱いじゃん。」
ガクンした。
この元気のいい声の主は、八橋 霞(ヤハシ カスミ)。僕の家の近くで、なんとか流の武術の家らしい。ちなみに、全国大会2位になったほどの兵(ツワモノ)だ。
鬼と闘うために武術を教わっている。と勝手におじいちゃんが決めた。
霞が
「サッサと立つ!!」
「お手柔らかに。」
僕は稽古場でドサリと横になり、大きく大きく息を吐いた。
(僕兄貴と生まれて来る順番間違ったかもしれないな~。)
腕を額にのせる。
〈ピキン。〉
結界が反応した。
僕の家の敷地の回りには鬼の侵入を防ぐため、人間が入ってきた時に感知する結界がはってある。
稽古場に元気な声が響く。
「おっはよう。優輝君!!」
体の上半身だけ起して、声の主を見る。
「毎朝何しに来るだよ??霞(カスミ)。うぜぇ~。」
「何よ!!そんな言い方ないじゃない??だいたいこの稽古場に来るのは、あんたのおじいちゃんが『優輝に武術を教えてくれないかの~??』って頼まれたから。」
「それ小学校に入る前に言われた事だし。」
「だって、アンタまだ私よりも弱いじゃん。」
ガクンした。
この元気のいい声の主は、八橋 霞(ヤハシ カスミ)。僕の家の近くで、なんとか流の武術の家らしい。ちなみに、全国大会2位になったほどの兵(ツワモノ)だ。
鬼と闘うために武術を教わっている。と勝手におじいちゃんが決めた。
霞が
「サッサと立つ!!」
「お手柔らかに。」