HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~
霞が靴を履きながら、
「相変わらず、ひねくれているね。だから、中二になってもクラスになじめないだよ。」

「うるせ~よ。お前に関係ないだろう。」

「携帯貸して、私が優輝のアドレスの一番目になってあげる。」

「やだよ。だいたいなんでお前に教えなきゃいけないだよ。」

霞がニッコリ笑って、
「早く携帯だしなさい。」
(コイツ!!携帯ださないとボコボコにするって笑顔だ。ちくしょー)

「……ハイ。」
シブシブ携帯をポケットからだす。
数分後
「ハイ。誰かに教えたら……」
霞の目から殺気が放たれる。

「分かったから、つうか、無駄にメールすんなよ。返さないからな。」

「ハイハイ。」

クラスに入ると霞はクラスのヤツらに囲まれる。
(ウザい。)
俺は、一番窓側のスミの自分の席に座る。
そして、その窓から空を見る。
(いい天気だな。いい昼寝日よりだな。)
と言って、机によりかかる。

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